「GNURadio電子工作 Vol.5 格安FPGA接続編」Kindle本出版しました。
「Vol.3 FPGA接続編」のFPGAボードを3000円台のMAX 10ボードから1000円台のCyclone IIボードに変更し、「Vol.5 格安FPGA接続編」として書き直しました。Cyclone IIは2004年発表の年代物のFPGAで、搭載したFPGAボードをebay.comから1,200円位で購入できます。別途必要なJTAGプログラマも600円程です。
「Vol.1 AM送信・受信編」ではD/Aコンバータ、A/DコンバータをUSBデバイスコントローラEZ-USB FX2 CY7C68013Aに直接接続しました。今回は間に格安FPGA Cyclone IIを挟みます。
連続データをGNURadioとFPGAの間でやり取りできますし、GNURadioからFPGA内部に実装したPIO等を読み書きできます。
今回はUSBデバイスコントローラとFPGAとの接続を目的として、変調・復調は「Vol.1 AM送信・受信編」と同様にGNURadioのフローグラフで行います。送信データはUSBデバイスコントローラからFPGAを素通りしてD/Aコンバータに渡され、A/DコンバータのサンプリングデータもFPGAを素通りしてUSBデバイスコントローラに渡されます。
「Vol.2 Embedded Python Block編」で取り上げたEmbedded Python Blockと組み合わせれば、FPGA内部に実装したPIO等を読み書きする独自ブロックを簡単に作ることができます。独自ブロックとFPGAの中身をセットで用意すれば色々活用できそうです。