「プラレールで電子工作 Vol.1 Scratch+MaBeee+ESP32編」Kindle本出版しました。


プラレールで自動運転を実現するには、次の3つの機能が必要です。

・プログラムから車両の発車・停車ができること
・プログラムからポイント切り替えができること
・車両を検出してプログラムに通知できること

「Scratch 1.4」、「MaBeee」、「ESP32」を組み合わせると簡単に自動運転を実現できます。
Scratch 3.0でなく、電子工作に便利なScratch 1.4を使うところが肝です。

・Scratch 1.4からMaBeeeを載せた車両の発車・停車ができる
・Scratch 1.4からESP32に接続したサーボモーターをコントロールしてポイント切り替えができる
・ESP32に接続したリードスイッチで車両を検出してScratch 1.4に通知できる

プログラムから車両の発車・停車ができること

プラレールで発車・停車と言えばストップレールですが、ガチャガチャと走行中よりうるさいので、できれば使いたくありません。
「MaBeeeスクラッチモデル」と無料の専用アプリケーション「MaBeee-Desktop(Ex)」を併用すると、Scratch 1.4からMaBeeeを載せた車両の発車・停車が可能になります。MaBeeeの外観は単3乾電池そのものです。

Scratch 1.4上で「”Scratch12666”を80にする」ブロックを実行すると、番号Scratch12666のMaBeeeを載せた車両が発車します。「”Scratch12666”を0にする」ブロックを実行すると停車します。車両の速度も変数の値でコントロールできるので、走行時の音を抑えることができます。

「MaBeeeオリジナルモデル」の場合は有料の専用アプリケーション「MaBeee-Desktop」が必要です。

プログラムからポイント切り替えができること

ESP32をScratch 1.4の遠隔センサー接続のクライアントに仕立て、Scratch 1.4からサーボモーターの角度をコントロールできるようにします。

Scratch 1.4上で「”Servo13”を45にする」ブロックを実行すると、ESP32のピン13に接続されたサーボモーターの角度が45度に変化します。「”Servo13”を120にする」ブロックを実行すると120度に変化します。

車両を検出してプログラムに通知できること

ESP32をScratch 1.4の遠隔センサー接続のクライアントに仕立て、ESP32に接続したリードスイッチの状態の変化をScratch 1.4に通知できるようにします。
ESP32のピン25に接続されたリードスイッチが車両を検出すると、Scratch 1.4上の「”catch 25”を受け取ったとき」ブロックが実行されます。

音を鳴らす代わりに、ポイントを切り替えたり、停車したり、ほかの車両を発車させたりして自動運転を実現できます。

プラレールのレールにリードスイッチとサーボモーターを簡単に固定する方法も見つけました。サクッと作って自動運転を楽しみませんか。